「賢そう」はデザインできる?顔のパーツから考える印象づくり

先日、AIサービスで使用するアイコンをデザインする機会がありました。

様々なパターンを出す中で、親しみやすさを意識し「点のような丸い目」と「曲線の口」だけで構成した、シンプルな顔のアイコンを作りました。

しかし、レビューで「AIの性能に見合った知性を感じないので、賢そうにしてほしい」とご指摘を受け、

どうすれば「賢そう」に見えるのかを考えた結果、目を縦長にし、眉毛を追加してみました。

すると不思議なことに、確かに少し知的な印象に。

なぜ顔のパーツを少し変えただけで、ここまで印象が変わるのでしょうか。

幼い顔は「親しみやすい」

これには「ベビーフェイス効果」が関係していると考えられます。

一般的に、丸い顔や大きな目など、赤ちゃんを連想させる特徴を持つ顔は、「親しみやすい」「素直」「無邪気」といった印象を持たれやすいとされています。

最初に作った丸い目と曲線の口は、シンプルでかわいらしい一方、幼い印象も強くなっていました。

反対に、目を縦長にしたり、眉毛を加えたりすると、顔の情報量が増えて幼さが弱まり、結果として「大人っぽい=賢そう」という印象につながったのかもしれません。

「性能」だけでなく「見た目」もサービスの印象をつくる

今回面白いと感じたのは、AI自体の性能はまったく変わっていないのに、顔を少し変えただけで「賢そう」という印象を作れたことです。

AIサービスだからといって、必ずしも知的な見た目にする必要はありません。親しみやすさが重要なサービスなら、最初の丸い目のデザインの方が適している場合もあります。

大切なのは、そのサービスにどんな印象を持ってもらいたいのか。

「親しみやすい」「頼りになりそう」「賢そう」といった目に見えないイメージも、パーツの形や配置といった小さなデザインの違いからつくられているのだと、改めて感じた出来事でした。