LINE広告をやめた理由

当社の課金通話プラットフォーム「Port」では、LINE広告の運用を一旦停止することにしました。
なぜかというと、最終的なCVに全くつながらなかったためです。

この記事では、LINE広告をやめた背景と、CVが得られなかった理由についての考察をまとめたいと思います。

LINE広告の成果

運用当初、LINE広告には正直かなり期待していました。

    ●CPCは平均10円〜20円台と非常に安価
    ●幅広いユーザー層にリーチ可能

    ところが、クリックはされるものの、Portの登録という最重要なCVは0件という結果に。
    CTRは一定以上あり、CPCも低い。それでもCVが得られない――これは広告としては致命的でした。

    CVにつながらなかった理由(考察)

    ① ユーザーの購買モードが低い

    LINEは、日常的なコミュニケーションの場として利用されているため、広告が表示されるタイミングも「リラックスした状態」や「スキマ時間」が多い印象です。
    そのため、課金通話プラットフォームという「利用にある程度の意思決定が必要なサービス」には不向きだったと考えています。
    なんとなくクリック=CVへの温度感が低い

      ② ターゲティングの精度が不十分だった

      LINE広告では、年齢や性別、興味関心でのターゲティングは可能ですが、ビジネスや副業ニーズを持つユーザーをピンポイントで狙うのは難しかったです。
      Portの利用者は、ある程度明確なニーズ(たとえば「通話でマネタイズしたい」「既に顧客がいる」など)を持っている必要がありますが、LINE広告ではそのようなユーザーに届いていなかったのかもしれません。

      今後の方針

      LINE広告は、たとえば飲食店やECなどの「気軽に試せるサービス」や「認知拡大」が目的の場合には相性が良いと感じます。
      しかし、Portのようにある程度の説明や意志決定が必要なサービスでは、ユーザーの関心が高い場所・媒体でアプローチする必要があります。

        現在は、検索ニーズが顕在化しているGoogle広告や、ビジネス利用が多いMeta広告に軸足を固め、より高精度なターゲティングでCVを狙っています。

        まとめ

        LINE広告は、CPCが安価で多くの人にリーチしやすい反面、サービスとの相性を見極めなければ、結果的に「安いけど意味のない広告」になるリスクもあると感じました。
        Portのように「利用に一定のハードルがあるサービス」では、広告媒体の選定がとにかく重要です。
        今回の経験を糧に、今後はより効果的なチャネルでの広告運用を実践していきたいと思います。