Webサイト上のコピーは、左揃え?中央揃え?
ウェブサイト上にコピーを配置する際に、左揃えにするか、中央揃えか、右揃えにするか、或いは縦書きにするかなど、こまかな話ですが、文字組はデザインの美しさや読みやすさと密接に関係してくるので、個人的には、デザインの重要なポイントだと考えています。最も多く使われるのは、左揃えで次に中央揃えであることについては、説明は不要だと思います。しかし、左揃えにするか中央揃えにするかの判断基準とその理由を教えてほしいと聞かれると答えに詰まってしまうかもしれませんよね。
結論から書きます。
左揃え | もっとも無難、文字量が多い場合は、左揃え一択と考えて良い。 |
中央揃え | 文字数が少ない場合にキレイにまとめやすい。 |
右揃え・縦書き | 文字の配置だけデザインにインパクトがでる。少ない文字数向け。 |
個人的な考えですが、基本的には迷ったら左揃えです。理由は単純で読みやすいからです。一方、中央揃えは、少ないコピー量であればバランスを取り易く、美しいデザインにまとめやすいという特徴があります。しかし、一方で、文字量の多いコピーを中央揃えにしてしまうと行のはじまりの位置がガタついてしまいデザインの4原則の「整列」に反し、ユーザにとっても折り返したあとの視線の位置が定めにくく読みづらいという印象を与えてしまいます。つまり簡単にいうと、文字量が多い場合は、中央揃えは避けておいたほうが無難です。また文字数が少し多めでも中央揃えに適しているコンテンツ内容があります。具体的に何かというと「招待状」的なコンテンツです。Webサイトを使い始めるユーザをサービスへ招待するといった内容のコンテンツの場合には、中央揃えでもあまり違和感なく読めたりする場合があります。その際、少し行間を広めにとってまとめるとデザイン的にしっくりくるかと思います。この行間については、結婚式の招待状などをイメージしてもらえるとイメージが湧くのではないかと思います。
また、右揃えや縦書きという選択肢もあります。言うまでもなく、長文で右揃えは、行の開始位置がバラバラになるためとても読みづらくなります。また縦書きは、縦スクロールであるブラウザとの相性が良いとは言えません。一方で、右揃えや縦書きは、少ない文字数で上手くフォントサイズのバランスをとって配置することによって、文字列だけでデザイン的な変化を生み出すため、ブランディング目的のサイトや閲覧者にインパクトを残したいページなどで、注目してほしいパーツに織り込んでみると面白いかもしれません。しかし、右揃えや縦書きは、いったんキレイに収まってたとしても、扱いが難しいと考えています。その理由はデザイン変更、例えば写真のサイズを変えるといったことだけでもバランスを崩しやすいレイアウトだからです。そのことは十分に念頭に置いておくべきかと思います。ちなみに、右揃えや縦書きの「少ない文字数」というのは、個人的には14文字以内というのを意識しています。理由は、14文字以内の文字列であれば「読む」という感覚ではなく「見る」という感覚で文字を捉えられるからです。
以上、ご参考まで。