Skywayの音声ミュート実装

WebRTCを活用した音声通話システムでは、音声のミュート機能が重要な役割を果たします。旧Skywayではミュートを実装する際にいくつかの課題がありましたが、新Skywayではこれらの問題を解決する方法が提供されています。本記事では、旧Skywayでのミュート方法とその課題、新Skywayでの改善点について解説します。


旧Skywayにおけるミュート方法と課題

旧Skywayでは、音声のミュートを実現するために以下の2つの方法が取られていました。

方法①:音声なしのストリームを作り直して送信

この方法では、新しいストリームを生成して送信することでミュートを実装します。しかし、以下の問題がありました。

  • ストリームの再生成が必要なため、処理が重い
  • 切り替え時に遅延が発生する可能性がある

方法②:受信側の音声再生を停止

受信側で音声を再生しないようにする方法ですが、以下のデメリットがありました。

  • 送信は継続されるため、無駄な帯域が消費される
  • 通信環境が悪化する可能性がある

新Skywayにおける改善策:Publication.disable()

これらの問題を解決するために、新Skywayでは Publication.disable() を使用したミュート方法が提供されました。

この方法のメリット

送信側で音声ストリームの送信を完全に停止できる
ストリームの再生成が不要なため、高速な切り替えが可能
不要な音声データを送信しないため、帯域を節約できる

この改善により、より効率的でスムーズなミュート機能を実装することが可能になりました。


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