エンジニア1年目奮闘日記「第4話 アーリリターンってなんですか!?」
はじめに
こんにちは!最近コードの可読性を意識しているKです!
今回はコードをより読みやすく、メンテナンスしやすくするためのテクニック、「アーリリターン」についてご紹介したいと思います。
アーリリターンとは?
アーリリターンとは、関数やメソッド内で特定の条件が満たされたときに、早い段階で処理を終了させる手法です。
これにより、深いネストを避け、コードの意図を明確にすることができます。
アーリリターンのメリット
・コードのネストを減らす
深いif文のネストは、コードを読みづらくし、どこで何が行われているかが把握しにくくなります。アーリリターンを使うことで、ネストを減らし、処理の流れをシンプルに保つことができます。
・早期のエラーハンドリング
エラーチェックを早い段階で行い、不正な状態をすぐに処理することで、後続の処理に悪影響を与えず、バグを防ぐことができます。これにより、正常な処理に集中できるコードを書くことができます。
・意図を明確にする
アーリリターンを使うと、関数やメソッドの先頭で例外やエラーケースを扱い、正常系の処理をシンプルに保つことができます。これにより、コードを読む人にとって処理の意図が明確になります。
アーリリターンを使った具体例
before:
function processUser(user) {
if (user) {
if (user.isActive) {
// ユーザーがアクティブな場合の処理
console.log('User is active.');
} else {
console.log('User is not active.');
}
} else {
console.log('User is not defined.');
}
}
上記のコードでは、user
が存在するかどうか、さらにisActive
かどうかの条件でネストが深くなっています。
これをアーリリターンを使って改善すると…
after:
function processUser(user) {
if (!user) {
console.log('User is not defined.');
return;
}
if (!user.isActive) {
console.log('User is not active.');
return;
}
console.log('User is active.');
}
ネストを減らすことで、各条件ごとの処理が分かりやすくなり、メインの処理が目に見えやすくなりました。
アーリリターンを使う際の注意点
使い過ぎに注意: アーリリターンを過剰に使うと、逆に処理が散らばり、コードが読みにくくなることがあります。適切に使うことが大事です。
意図を明確に: ガード節を使うときは、処理の流れを意識し、正常系と例外処理を明確に分けるように心がけましょう。
まとめ
今回は、リーダブルコードを目指す上で有用な「アーリリターン」について紹介しました。
コードの複雑さを減らし、可読性を高めるためにはとても有効な手法だと思うので、意識していきたいと思います
今後も、より良いコードを書くための工夫を積み重ねていきたいと思います!