vertical
portal

バーティカル・
ポータルサイトの開発

スプレッドワンは、業界やサービスなどに特化してより深い情報を整理してユーザに伝えるバーティカル・ポータルの開発を得意としております。
フロントはもちろん、情報を登録するCMSや掲載企業へのレポーティングシステムの開発、SEOやLPOまで、サイトを改善し利益をあげるまでに必要なノウハウが総合的に蓄積されています。

まだ実施計画が決まっていない事業アイデアの段階からご相談を承っておりますので、お気軽にお問合せください。

バーティカル・ポータルとは

  • Verticalは、「垂直な」という意味の単語ですが、ヤフーなどの総合ポータルサイトでは広く、浅くコンテンツを扱うのに対し、バーティカル・ポータルは、ある特定の業界やサービスに絞り、より深い情報やユーザ利便性を提供するサイトのことです。

  • 従って、バーティカル・ポータルのユーザは、サイトで掘り下げている領域に興味があるユーザに絞られます。具体的には、リクルート社の運営している住宅や、旅行、中古車などのサイトは、バーティカル・ポータルの典型的な例になります。

  • リクルートをはじめとするバーティカル・ポータルサイトは、多くの場合、たくさんの企業から情報を集め、それを整理して消費者に届けるモデルですが、ひとつの会社が、特定のマーケットでシェアを持つ場合などには、リアルなビジネスを展開する会社が単独でバーティカル・ポータル化することもよくあります。例えば、東京で中古マンションを購入しようと考えたとき、三井のリハウスやノムコムなどは、一度は意図せずとも閲覧するサイトであり、サイトのファンクションやコンテンツのボリュームなどからもバーティカル・ポータルサイトであると言っても違和感がありません。

これからの参入について

  • 多くの大きな市場では、既に業界の覇者と目されるサイトが君臨しています。しかし、だからといってユーザが、サイトにロイヤルティを感じていたり、そのサイトのファンであるということは滅多にないというのが実情です。逆に既に席が取られているように見えるマーケットもやり方次第では攻め入る隙はまだまだあるように見えます。

  • ここでは、そのパターンをいくつか挙げてみたいと思います。

  • ニッチなニーズを拾う

  • 高いシェアを持つ巨大なバーティカル・ポータルが、ニッチなニーズについていけていない百貨店のような状態に陥っていることがあります。そこへ〇〇専門として絞り込むと、巨大なバーティカルサイトで埋もれてしまっていた情報が届く様になり、ターゲットユーザにとって利便性が高まる事で、支持されやすいサイトになっていくといった特徴があげられます。
    また、サイトを運営する上で、いくら機能性やデザインの優れたサイトを構築してもコンテンツが貧弱では、サイトとして体を成しませんが、ニッチなところに絞ることにより、コンテンツの収集や営業活動も的が絞られるため効率的になるという大きなメリットがあります。このようなメリットを狭いところで発揮し、そのマーケットでのシェアでは巨大なバーティカル・ポータルを上回るという戦略です。

  • また、WebRTCでは、ビデオ通話や音声通話するための部屋のようなURLにアクセスすることで通話が可能になるため、電話番号やLINEアカウントなどのパーソナルデータを通話相手に伝えることなく、ビデオ通話や音声通話をすることが可能になるというメリットがあります。

  • ターゲットの特化
  • 女性専用・・・男性専門・・・とジェンダーを特化しただけでもコンテンツの味付けがまったく異なる領域は数多く存在していそうです。ほかにもエリア特化、商品セグメント特化など、事業を企画する段階では、ついマーケットのサイズが目の前をちらついて総花的になってしまいがちですが、先ずは、どこかに分かりやすく特化してから水平展開というのは、最近でも成功しているサイトによくみられる戦略です。

  • スコープの変更
  • 例えば、これまで、ネット上での問合せの獲得までがバーティカル・ポータルのスコープとされていた業界では、問合せに対する一次対応までを代行し、クライアントにスクリーニングされた問合せユーザのみ届けるといった型のモデルが挙げられます。このモデルの場合、クライアント側の「代わりにやってほしい」というポイントを見つけるイメージです。逆に消費者側に立ってみた時に「購入する前に借りて試してみたいけど、そういうサービスを提供しているサイトがない」という状態であれば、「試せる」という部分にフォーカスを当てるなど、抜けているフローを見つけてサービスの提供範囲を少し変更するパターンが考えられます。
    プロセス以外のスコープの変更を挙げてみると、オムニチャネルを持つ事業者が、ECサイトで購入者のデータしか取っていない場合を想定すると、サイト来訪者の嗜好を含めた個人情報を取得することをメインのスコープに据えるとサイトの作りなども変わってくるのではないでしょうか。

  • SEOの穴
  • 大きなサイトが幅を利かせているマーケットでは、隅々まで抜かりなくSEOが施され、重要なキーワードはもとよりスモールワードでも取りこぼさないよう熾烈な検索結果での順位争いが繰り広げられています。しかし、強力なバーティカル・ポータルが存在していない、狭いあるいは新しいマーケットでは、強力な先行他社が存在しない、SEOのエアポケットになっているようなゾーンが存在しています。そのようなゾーンを発見していると、そこが誘導口として有効に機能するためあっさりと勝てる可能性が飛躍的に高まります。

  • 同質化+アルファ
  • 大胆な差別化戦略こそが、戦略であると勘違いされがちですが、バーティカル・ポータルにおいては、同質化(±アルファ)の戦略は、経験上、とても有効な戦略です。その理由には、意外にもユーザはあっさりと利用するサイトを乗り換えることや、使用感が似ているサイトでは、ユーザが新たに使い方を学習しなくても使えるため、より乗り換えることのハードルが低い事があげられます。同質化に加えて可能であれば、ユーザの声に耳を澄ませ、これまでとは少し違う(±アルファ)の要素を上手に練り込めれば、理想的です。また+アルファは、さまざまなマーケティング関連の本などでも多く語られていますが、それだけでなく、本当はユーザが望んでいない不必要なものを削るなど、コンテンツや機能などの煩雑さを軽減させる、-アルファの方向の修正にも意識をもつべきです。
    また、同質なコンテンツや機能を後追いでマーケットを攻略する戦略を実施する際、無駄な開発コストが少なくて済む一方、SEOなどの施策を徹底的に実施しながらじわじわと差を詰めていく展開になり易いので、ある程度は体力が必要であることも事実です。

  • CGM、SNSとの連動
  • ぐるなび、ホットペッパー、食べログの3強がしのぎを削り合うグルメ情報サイトですが、Rettyがフェイスブックでの認証を取り入れ、実名でのレビューをウリに参入に成功しています。安定した収益をあげているバーティカル・ポータルサイトの運営に携わっていた経験からすると、大きく先行している追われる立場にあるサイトが、後付けでユーザ参加型のレビュー機能を実装するのは難しい、という印象があります。理由は様々ですが、広告モデルで成り立っている場合、コンテンツのテイストはあくまでも広告調になりますが、ユーザの意見をコンテンツ化すると、広告調のコンテンツとテイストによるギャップが生じてしまいます。加えて、中立性を保つことが困難になるといったビジネス的な事情が発生してしまいがちであることなどが挙げられます。

  • 古いデータベース(UI)
  • スマートフォンの普及以前から覇権を握っている老舗サイトでは、パソコンのディスプレイで情報を表示することが前提で、データベースや業務フローが開発・運用されていて、そのシステムがそのまま生きながらえているというケースが以外にも少なくありません。そういったサイトの多くは、スマートフォンでもちゃんと表示されているように見えますが、舞台裏では、なんとか耐え忍んでいるというケースが多くあり、競争する上での足かせになっている場合もよくあります。
    スマートフォンで表示するには長すぎるタイトル、或いは文章が格納されていて、やたらと三点リーダで「続きを表示」となっている箇所が多いサイトなどは、そういったスマートフォン以前のシステムを稼働させつつ、PCとスマートフォンのアクセス比率が大きく逆転してしまった状況は意識しつつも騙し騙し対応している状態である可能性が高いものと思われます。

  • 短い動画やライブ映像への対応
  • 短編動画やライブ映像は、既に大手サイトが存在するマーケットでも対応されていないケースが多く存在しています。例えば、写真映えのする料理やインテリアの写真を見て、実際に行ってみたらイメージしていたものとは少し違っていたということはよくあると思います。このようにリアリティが欠けていて伝わりにくい情報を扱う場合、動画やライブなどの要素を盛り込むと雰囲気がよりリアルに伝わるのではないでしょうか。ただ、その反面、動画のクオリティのコントロールで、作りこみすぎると信憑性が薄くなりますし、何も考えないで撮影してしまうと実際よりも悪く映ってしまうといった難しさが挙げられます。
    しかし、フェイスブックやインスタグラムを通じて短い動画を閲覧する時間は飛躍的に伸びている状況にありユーザも慣れているので、そこにいち早く乗るという戦略です。

弊社と他社の違い

  • ノウハウ

  • 一般的な開発会社との違いとしては、バーティカル・ポータルを立ち上げる、いわゆる0→1のフェーズだけでなく、収益を生み出すサイトにまで育て上げる1→10に必要になる総合的なノウハウを体験を通じて有している点があげられます。

  • 成果を出すためのフロントサイトのデザインノウハウから複数のユーザがサイトに掲載する情報を登録するCMS、掲載クライアントへのレポーティングシステムの開発、SEOやLPO、広告代理店との折衝までサイトを改善し利益をあげるまでに必要な幅広いノウハウが蓄積されています。

  • 開発の体制

  • プロジェクトの途中で暗礁に乗り上げてしまったプロジェクトを傍らで観察していると、メンバーのスキル不足やコミュニケーションの問題もありますが、それにも増してメンバーが安定していないケースが多いように見受けられます。例えば、ケースバイケースではありますが、再委託を受けているメンバーが数多く混ざるプロジェクトでは、再委託されたメンバーから見たときにプロジェクトは、ひとつの出稼ぎ先でしかないといったケースです。
    このような現実は、クライアントと現場での良好な関係を構築する上で大きな障害にもなりえると考え、弊社では、プロジェクトをお受けする際、最終的なコーディングを外注しない開発体制を敷いています。責任をもって開発にあたるため、スキルセットとしてサーバ構築からアプリの開発まで、比較的幅広い守備範囲を持ち、互いの特徴をよく知ったエンジニアが開発に直接あたっています。これによるメリットは開発時のコミュニケーションロスが少ないことに加え、サイトを運営していくうえで必要となる改善のときの効率が大きく異なると考えています。

  • スケジュールの厳守

  • 開発体制に加え、弊社の文化である「小さな約束を大切にする」といった指針と密接に関係があり、他社に遅延したことがないということを伝えると驚かれることが多いのですが、弊社の開発遅延が原因で、プロジェクトが遅延になったということがありません。また、実現性が不明瞭な要件が与えられた場合、その時点で、クライアントに伝えるように心がけています。