LINE広告経由のCVを、GA4で確認する方法

はじめに

LINEで広告配信をしているものの、CVを計測できずPDCAを回せていないという悩みはないでしょうか?

今回は、そんなお悩みを解決できる、GA4でLINE広告のCVを確認する方法をまとめてみました。

GTM導入後であれば、エンジニアではなく、1人マーケターでもコードのコピペをして設定を進めることが可能です。
※GTM未導入の場合は、こちらのブログを参考に導入してみてください。

【LINE】広告リンクにパラメータを入れる

まず、広告作成時に入力できる遷移先URLに、パラメーターを追加します。

例えば、以下のURLのように編集して、「ランディングページ」の入力欄に入力しましょう。

https://pro.port-app.jp/?utm_source=line&utm_medium=social&utm_campaign=sample

これで配信を開始すれば、LINE広告マネージャー上で行う準備は完了です。

【GTM】パラメーターの値を示す変数を作成する

ここからはGTM上の操作になります。

取得した各パラメータを変数として定義していきます。

utm_mediumとutm_campaignも同様の手順で変数を作ります。

【GTM】パラメータをローカルストレージに保存するように設定する

せっかくURLにパラメータを付与しても、新規登録ページ・問い合わせページなどに遷移をするとURLからパラメータがなくなってしまい、LINE広告経由のCV計測が不可能になります。

そのため、パラメータの情報をローカルに保存する設定をする必要があります。

具体的には、GTMのタグ作成画面で、以下のようにタグを作成します。

HTMLのコピーはこちらから↓

<script>

(function() {

  var adSource = {{QueryAdSource}};

  var adMedium = {{QueryAdMedium}};

  var adCampaign = {{QueryAdCampaign}};

  if (adSource) {

    localStorage.setItem('adSource', adSource);

  }

  if (adMedium) {

    localStorage.setItem('adMedium', adMedium);

  }

  if (adCampaign) {

    localStorage.setItem('adCampaign', adCampaign);

  }

})();

</script>

【GTM】GA4で確認するための変数を作成する

次に、ローカルストレージに保存したパラメータを、変数として定義し、GA4上で表示できるようにします。

変数は、以下のようにカスタムJavaScriptで作成してください。

JavaScriptのコピーはこちらから↓

function() {

  return localStorage.getItem('adSource');

}

StoredAdSourceだけでなく、StoredAdMediumとStoredAdCampaignも同様に定義して、合計3つの変数を作れたらOKです。

【GTM】CVのタグ・トリガーを作成する

ここまできたら、CV計測に必要なタグとトリガーを作成します。

タグのイベントパラメータの値に、作成した変数を割り当て、イベントパラメータは任意の文字列で大丈夫です。

【GTM】プレビューで動作確認してから公開する

GTMの作業の締めとして、プレビューで広告のURLにアクセスし、タグが発火しているか?パラメータをとれているか?確認してから公開します。

今回の例でいくと、下記URLでテストすることになります。

https://pro.port-app.jp/?utm_source=line&utm_medium=social&utm_campaign=sample

※gtm_ad_campaignはブランクに編集しています。

【GA4】パラメータをカスタム定義する

GA4内で管理>データの表示>カスタム定義と進み、各イベントパラメータをGA4のレポートで表示できるようにします。

対象のパラメータが含まれるタグが発火してから、約12〜48時間後でないとパラメータの選択肢として表示されませんのでご注意ください。

【GA4】探索レポートを作成する

最後に、メニューの「探索」から、新規探索レポートを作成します。下記内容で作ると、LINE広告経由のCV数を計測できるようになります!

※計測できるのは、各パラメータやカスタム定義を設定完了後の数字です。

イベント名+カスタム定義したディメンション名
総ユーザ数
フィルタ カスタム定義したgtm_ad_sourceのディメンション名 含む line

おまけ:inputタグで入力された値(TEL・ユーザIDなど)を取得したい場合

CVした時の、inputタグで入力した値情報が欲しい場合は、下記手順で追加設定が必要です。

【GTM】変数の作成

【GTM】計測したいタグのイベントパラメータに追加

【GA4】カスタム定義

【GA4】カスタム定義したディメンションを探索レポートの行に追加

さいごに

これでLINE広告の効果測定はばっちりなはずです。

この広告リンクにパラメータを付与する方法は、Google広告・Meta広告にも活用できますので、すべての広告成果をGA4で一括管理することも可能です。

ぜひお試しください!